夜尿症は身体的異常だけでなく心理的要因が引き金になっておこる

夜尿症とは排尿の自立の時期を過ぎても夜間睡眠中に排尿がみられるものです。(約6歳以上のおねしょ

夜尿症には3つのタイプがあり、多尿型夜尿症、膀胱型夜尿症、そして未熟型夜尿症があります。

多尿型夜尿症は尿量が多いためにおこる夜尿で、日中尿量が普通でも、夜間睡眠時に多くなるものです。

夕方以降、水分を控えたにもかかわらず夜尿になる場合、パソプレッシンというホルモンの分泌に問題がある場合があります。

パソプレッシンは夜になると盛んに分泌され、尿の量を減らす働きをします。

そしてそのパソプレッシンは4~5歳頃から良く分泌されるようになります。

膀胱型夜尿症は、尿を我慢できる量を計って、その量が少ない場合がこれにあたります。

膀胱が小さかったり、大きさは普通でも緊張して膨らまなかったりすると容量が減って、夜尿をしやすくなります。

体重1キロ当たり7ミリリットル以下、つまり体重が20キロの場合140ミリリットル以下だと膀胱型夜尿症にあたります。

最後に未熟型夜尿症は、排尿機能が未熟なためのやにょうです。

先にあげた2つの夜尿症について問題がないのに、夜尿になる場合は膀胱や腎臓の機能が未熟であるということが考えられます。

夜尿症は子どもだけの症状と良く思われがちですが、大人でも日々の睡眠の乱れやストレスなどが原因により、

抗利尿ホルモンの分泌をうまくできなくなると、夜尿症になることもあります。

子どもの夜尿症の場合、精神的なストレスの原因として、弟妹の誕生、家族の不和やトラブルがもたらす不安・緊張などや、

トイレ恐怖でトイレに行けないといったケ-スもあります。

治療としては身体的な異常がある場合は、優先的に身体の治療を行います。

心理的な要因の場合は恐怖や不安、緊張など根本的な原因を取り除くことが必要です。

夜尿症の場合、就寝前の水分制限や夜間に起こしてトイレへ行くことなどがよく試みられますが、努力の割にはかえって緊張感を高めてしまいがちです。

ほとんどの夜尿症はいずれ治ってしまうものですが、小学校高学年になっても夜尿が続く場合や大人の夜尿症の場合、

抗うつ薬、自律神経薬などの薬物療法を行うことがあります。